Written by Shun Tsuruoka

地方公務員の「結婚」事情【わりと20代で結婚してます】

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結婚を考えている方「アラサーだし、そろそろ結婚したい。でも、ぶっちゃけ今の職場では結婚はムリ。毎日残業だし、転勤もあって2~3年に1回は引っ越ししている。安定したいな。。地方公務員ってどうだろう…」

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こういった疑問や悩みにお応えします。

本記事の内容

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  • 地方公務員が結婚に向いている理由3つ
  • とはいえ、「公務員が最強」ではない
  • 地方公務員に転職する方法(裏ルートもあり)
  • (おまけ:地方公務員に出会うには?)

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  記事の信頼性

この記事を書く僕の経歴は下記のとおり

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  • 2014年:東京都特別区に入庁
  • 2016年:地方公務員の女性と結婚
  • 2018年:郊外の市役所に転職
  • 2021年:退職し、専業主夫+ブログ

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地方公務員への転職を検討している方の参考になると嬉しいです。

 

【元公務員の日常】地方公務員の結婚生活はまったりしています。

地方公務員であった僕が結婚をしたら、下記のようになりました。

 

地方公務員が結婚した後の生活

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  • 仕事:8時過ぎ出勤、18時頃に帰宅。体調悪い日は早退。
  • 貯金:3年後に1,000万円達成
  • お金:毎月45万円ほどの収入が入る
  • 旅行回数:3回(夏2回、冬1回)
  • 出産:妊娠後期に時短勤務を活用
  • 育児:妻が1年間の育児休暇を取得

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上記は、僕が結婚した後のライフスタイルです。

「安定したいな」「地方公務員はどうだろうか」という方向けに、少し意見を書いてみます。

 

地方公務員が結婚に向いている理由

地方公務員が結婚するにあたって魅力的な理由は下記です。

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  • ①給料が恵まれている
  • ②ワークライフバランスがとれている(労働時間、転勤の有無)
  • ③子育て支援制度が充実している

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給料が恵まれている

世間のイメージ通り、地方公務員の給料は安定していて、高水準です。

具体的には下記のとおりでして、

公務員/民間 規模 給料(月) ボーナス 年収
地方公務員 政令都市 430,016円 1,439,127円 6,599,319円
特別区 423,087円 1,350,828円 6,427,872円
392,884円 1,400,441円 6,115,049円
町村 350,533円 1,360,215円 5,566,611円
民間企業 従業員50人以上 302,083円 747,000円 4,372,000円
従業員100人以上 322,333円 921,000円 4,789,000円
従業員1,000人以上 334,083円 1,077,000円 5,086,000円

(参照:総務省の「令和2年度・地方公務員給与実態調査」、国税庁「令和元年度分 民間給与実態統計調査」

どうでしょう?地方公務員の給料がいかに恵まれているかがわかると思います。

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僕は就職して7年間で、1,500万円ほど貯金ができました。

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地方公務員は、地方では相対的に給料が高い

地方公務員は、地方ではほぼ無敵です。理由は、衰退した地方では相対的に給料が高い職業だからです。

首都圏などの大都市圏以外で、地方公務員に勝る職業が少ないですよね。

 

ワークライフバランスがとれている

地方公務員はワークライフバランスに優れています。

例を挙げると下記です。

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  • 勤務時間:8時30分~17時15分
  • 週休日:土日、祝日、年末年始
  • 年間有給日数:20日(1時間単位で取得可能)
  • 夏休み:4~6日(自治体によって異なります)
  • 転勤:本庁舎か出先機関

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上記はあくまでも一例でして、割と労働時間は短め、有給も多めです。

この他にも、結婚休暇(有給)、出産立会い休暇(有給)と様々な有給制度が充実しており、趣味や家族の時間を有意義に過ごすことができます。

我が家では、結婚後に下記の生活を送っていました。

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  • 旅行:年3回(夏2回、冬1回)
  • 余暇:好きなタイミングで、有休を取得
  • 新婚旅行:5泊6日で北海道

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上記のように、お互いの趣味である「旅」に人生を投資することができました。

 

【補足】都道府県庁は注意:転勤は引っ越しをともなう

地方公務員と聞いて、「都道府県」をイメージされる方もいらっしゃると思いますが、注意です。
なぜなら、3~5年おきに転勤があるからです。

僕の知り合いで神奈川県庁の職員がいますが、大体5年スパンで、本庁と出先機関を行き来しているそうです、、、

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神奈川県ならまだしも、面積の広い北海道や長野県あたりだときつそうですね。。

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子育て支援制度が充実している

地方公務員は、子育て支援制度が充実しています。

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  • 妊婦の時間短縮勤務
  • 産前産後休暇(有給)
  • 出産一時金(42万円+5万円 ※自治体によって異なります)
  • 育児休暇(一部有給)
  • 保育園送迎時間短縮勤務
  • 子どもの看護休暇(有給)

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上記のとおりです。

 

地方公務員の育児休暇取得率

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  • 女性職員:99.8%
  • 取得期間:6か月以上が95%、1年以上が70%

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こういった状況でして、出産を理由に退職する公務員はほぼいません。

 

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各制度の取得率も高く、職場としても休暇の取得や時短勤務をしやすい雰囲気があります。

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参考:総務省「令和元年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査」

 

余談:我が家の子育て制度活用術

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  • 出産前:妊娠か月から時短勤務、産前休暇
  • 出産:出産立会い休暇取得
  • 出産後:産後休暇
  • 育児:育児休暇1年取得
  • 復帰後:時短勤務

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地方公務員は子育て支援制度が充実しているので、安心して子育てができました。

 

【残念なお知らせ】「公務員こそ最強」って訳でもない

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ここまで読んだ方は、「地方公務員最高じゃん。だったら地方公務員地になりたい!」と思われたかもしれません。しかし、実を言うと「公務員=最強」でもないです。

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  • 激務の部署も存在する
  • 「異動≒転職」と負担が大きい
  • 有事には公務を優先

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理由は上記のとおりです。地方公務員の仕事は、思っている以上にハードだったりします。

 

①激務の部署も存在する

「すべての地方公務員が楽か」と言えばそうではなく、部署によっては毎日の帰宅時間が夜の9時を過ぎるなんてこともザラにあります。

 

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  • 財政課
  • 企画課
  • 危機管理課(災害時に対応)
  • 保育課(保育園の担当課)
  • 児童福祉課(児童手当、子ども医療費、児童虐待の担当課)
  • 障害福祉課
  • 生活保護の担当課

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上記の部署は、繁忙期・閑散期といった時期がなく、常に忙しいです。

これを聞くと絶望ですが、とくに福祉系の部署は社会的な弱者をお客さんとする以上、仕事が非効率にならざるを得ません。

具体的には、日本語が読めない人、ITを使えない人がゴロゴロいるんですね。こうした方たちに、「申請はホームページからお願いします」「資料を読んでください」と言っても伝わらないことが多く、対面で一人ずつ丁寧に対応するほかありません。

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しかし、こういった激務部署には、若手の職員や体育会系の職員が配属されがちで、家庭持ちのママさん職員が配属されることは例外的です。と、フォローもしておきます。

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②「異動≒転職」と負担が大きい

地方公務員の異動は、ほぼイコール転職に近いです。

「福祉部門→災害部門」に異動したり、「税務部門→産業振興部門」に異動したりは、よくあることです。

異動前に培った知識やスキルがまったく通用しない、なんて事態も多発しますね。異動に伴う負担はかなり大きいものだといえます。

 

③有事には公務を優先

言うまでもなく、有事の際には公務が優先されます。

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  • 災害が発生している(洪水、土砂崩れ、地震、感染症・・・)
  • 個人情報が流出している
  • 重要なシステムがバグった
  • 虐待が発生した(児童、高齢者、障がい者など)

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上記が発生した場合、家庭持ちだろうが、休日だろうが、深夜だろうが関係なく、地方公務員は出動します。

 

僕の実体験です

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  • 避難所の開設:5回ほど
  • 虐待対応:30回以上

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上記のとおりで、気象庁から特別警報が発令されると、ソワソワしたりました。

もちろん、小さな子どもがいる家庭は配慮されますけどね。しかし、緊急事態が発生したときには、否応なく出勤するのが地方公務員の仕事です。

 

地方公務員に転職する方法

地方公務員になるには、下記のいずれかのルートがあります。

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  • ①新卒枠で受験する
  • ②社会人採用枠で受験する
  • ③育休代替職員枠で受験する
  • ④会計年度任用職員枠で受験する

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①②は通常ルートであり、いわゆる公務員試験という高いハードルを乗り越える必要があります。

なお、公務員試験の勉強方法に関して詳しくは>>参考:【転職者向け】地方上級公務員試験の勉強方法【元地方公務員が教えます】で解説しています。

 

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僕がひそかにオススメしたいのは、「③育休代替職員枠で受験する」です。僕の同期でも、育休代替で1年勤務した後、新卒枠で入庁した人がいました。面接は素通しだったらしいです。

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おまけ:地方公務員と出会う方法をこっそり教えます

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しかし、中には「地方公務員になるにはハードルが高いな・・・」と感じる方も多いはず。そこで、地方公務員のお相手を探す方法を紹介します。

 

マッチングアプリ

実は、地方公務員でもマッチングアプリを使っている人は多い。

僕の同期や知り合いでも、複数のマッチングアプリを使っている人は何人もいました。

社会的にもマッチングアプリの信用度は増してきましたよね。「マッチングアプリで出会った」と言われてもさほどビビらない世の中になりました。

 

婚活イベントに参加

地方公務員は出会いの場が限られているために、婚活イベントに参加している人はけっこういる。

地方公務員の結婚相手は、①高校や大学からの彼氏・彼女か、②職場の同期や先輩後輩が圧倒的多数です。逆に言えば、この機会を逸してしまうと、出会いの場が極端になくなるんです。

 

 

結婚相談所を利用

マイナーですが、「結婚相談所」を利用する地方公務員もちらほらいます。

こちらは、マッチングアプリや婚活イベントに比べたら、結婚希望度はかなり高め。

 

まとめ

地方公務員は「結婚」を考えた時、下記の理由で魅力的です。

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  • 民間企業に比べて年収が143万ほど高い
  • 労働時間が少なく、転勤がない
  • 子育て支援制度が充実していて、取得率も高い

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SNS上の他の方の意見

 

地方公務員になりたいと検討している方の参考になればうれしいです。

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