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- 地方公務員に興味があるけど、給料ってどんな感じ?!
- ぶっちゃけどれくらいもらえるの?公務員の人教えて
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こういった疑問をお持ちの方に、
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- 地方公務員の年収、給料、ボーナス
- 地方公務員の退職金、生涯賃金
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を、総務省の「令和2年度・地方公務員給与実態調査」に基づいて解説します。記事の後半には、具体的な手取り額や退職金を、僕の区役所・市役所での実体験から紹介しますね。
記事の信頼性
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- 平成26年4月:東京都特別区に就職(4年間勤務)
- 平成30年4月:郊外の市役所に転職(3年間勤務)
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と、合計7年間地方公務員として働いていました。
本記事を読めば、地方公務員になった後の具体的な生活がイメージできるようになるはずです。
地方公務員の年収・給料・ボーナスは?!
地方公務員の年収・給料・ボーナス・退職金・生涯賃金をまとめました。
各数値は、総務省の「令和2年度・地方公務員給与実態調査」をもとに、下記によって算出しました。
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- 年収:給料×12か月
- 給料:基本給+諸手当
- ボーナス:給与×4.5か月
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※上記は高卒・短大卒・大卒をすべて含めた平均額です
※ボーナス月は、人事院の「令和2年 人事院勧告」が根拠です
【全体平均】地方公務員の年収・給料・ボーナス
年収 | 給料 | ボーナス | |
すべての地方公務員(一般行政職のみ) | 6,234,334円 | 4,000,654円 | 1,426,487円 |
※平均年齢:42.1歳
上記のとおりで、地方公務員の平均年収は「623万円ほど」でした。
参考:【20代】地方公務員の年収・月給・ボーナス(24~27歳のデータ)
参考までに、20代地方公務員の年収は下記のとおり。
職種 | 年収 | 給料 | ボーナス |
都道府県 | 4,210,020円 | 271,881円 | 938,448円 |
政令都市 | 4,334,945円 | 284,661円 | 919,013円 |
特別区 | 4,463,694円 | 296,148円 | 909,918円 |
市 | 4,086,431円 | 263,323円 | 926,555円 |
町村 | 3,691,628円 | 232,645円 | 899,888円 |
20代ですと年収は415万円くらいですね。実際、僕の1年目の年収は370万円ほどでしたので、割と現実的な数字です。
余談ですが、僕は職員人件費の予算の仕事をやっていたので、大体の「相場」がわかります。年齢ごとの相場をは、以下のような感じです。
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- 20代:下っ端のうちはみんな400万円台でほぼ横並び
- 30代:500万の大台に乗る。出世や育休により、徐々にばらつきが出てくる
- 40代:階級が下でも700万円程度に到達
- 50代:課長以上の管理職になると、頭一つ抜ける
- 60代:再任用になり、幹部職員は年収大幅ダウン
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40代の方でも「仕事ができる・できない」「出世している・していない」に関わらず、700万円台だったのには正直驚きました、、
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地方公務員の退職金(定年退職時)
地方公務員の退職金は一体いくらなのか?こちらに関しても、総務省が公表しています。
職種 | 退職金(定年退職) |
都道府県 | 22,015千円 |
政令市 | 22,460千円 |
特別区 | 22,863千円 |
市 | 22,147千円 |
町村 | 20,943千円 |
全体平均 | 22,048千円 |
2020年(令和2年)現在では、定年まで勤めあげると「2,100万円ほど」のお金がもらえます。
もちろん、今後少子高齢化によって退職金がますます減少していくと指摘されています。事実、ここ数年、地方公務員の退職金も年々右肩下がりが続いていますね。
>>参考記事:公務員は退職金をどれくらいもらえるのか。減少傾向は本当?
地方公務員の生涯賃金は?
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結局、地方公務員になるとトータルでどれくらいお金がもらえるの?
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地方公務員の給料や退職金がわかったのなら、最後に気になるのが生涯賃金ですよね。下記に、23~59歳までの給料を算出した推計値をまとめました。
生涯賃金 | 給料 | 退職金 | |
都道府県 | 2億5,190万円 | 2億2,989万円 | 約2,201万円 |
政令都市 | 2億3,544万円 | 2億1,298万円 | 約2,246万円 |
特別区 | 2億6,705万円 | 2億4,420万円 | 約2,286万円 |
市 | 2億4,434万円 | 2億2,219万円 | 約2,214万円 |
町村 | 2億1,983万円 | 1億9,888万円 | 約2,094万円 |
平均すると、生涯賃金は「2億4,000万円ほど」になりました。
【発表】実際のところはどうなの?【元公務員の給料明細を公開】
ここまでは総務省のデータを踏まえた一般的な数字です。
しかし、一番気になるのは「で、実際はどうなの?」という具体的な話ですよね。そこで、僕の給料を特別に公開いたします。
【転職して1年目】元市役所職員の給料
転職1年目の基本給は「206,800円」でした。この金額は、前職の経験が100%加算されたため、新卒の方よりも最初から高かったです。
職種 | 総支給額(年収) | 給料(4月の初任給) | ボーナス |
市役所職員(主事) | 3,936,294円 | 225,825円 | 816,952円 |
ちなみに、実際には上記から税金(主に社会保険料)が引かれるので、銀行に振り込まれるお金(=手取り)は8割ほど少なくなります。
【転職して3年目】元市役所職員の給料
職種 | 総支給額(年収) | 給料(4月) | ボーナス |
市役所職員(主事) | 4,341,407円 | 298,014円 | 1,028,371円 |
3年目で基本給が「223,200円」になりました。1年目に比べたら16,400円upです。
元市役所職員の退職金
僕は通算で7年、地方公務員(特別区:4年、市役所:3年)として働きました。
頂いた退職金は、「80万円ほど」でした。
よくある質問
ここからは、よくある質問にお答えします。
給料日はいつですか?:(回答)自治体によって異なります
給料日は各自治体の規定で決められています。各自治体で給料日は異なるのが実情。
参考までに、僕が働いて自治体は、
給料日 | ボーナス | |
特別区 | 毎月15日(週休日、祝日にあたる場合は、前日) | 6月:30日 12月:20日 3月:20日 (いずれも週休日、祝日にあたる場合は、前日) |
市役所 | 毎月21日(週休日、祝日にあたる場合は、前日) | 6月:30日 12月:20日 (週休日、祝日にあたる場合は、前日) |
「特別区はボーナスが3回もあるんですか?」と疑問に思われたかもしれませんが、そうなんです、3回あります。
しかし、2回分を3回に分けて支給しているので、実質2回と認識しておいてOKです。
公務員の給料は安定していますか?:(回答)安定しています。
世間一般のイメージどおり、給料に関しては安定していますね。
たとえば、2020年には感染症が流行し、日本経済はリーマンショック級のダメージを食らいましたね。言うまでもなく、地方自治体にも影響はありまして、地方自治体の財政状況も悪化しました。
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- 感染症対策への支出が増加
- 業務量増によって人件費が高騰
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上記のとおり、感染症の流行によって、財政支出は増加しました。
しかし、給料への影響はほぼありませんでした。
賛否両論あるかもですが、短期的な経済のダメージによって公務員の給料が短期的に激減することはないです。
年功序列と聞きましたが、本当ですか?:(回答)年功序列です。
地方公務員の世界では、年功序列は健在です。
民間企業でもあると思いますが、公務員にも「人物評価」があります。
ところが、公務員の人物評価ではよほどのミスをしない限り「普通」評価がつきます。「普通」の評価を受けると、次年度の基本給が1万円弱上がります。
つまり、良いか悪いかは別として、与えられた仕事を淡々とこなせば、毎年給料がじわじわ上がっていくシステムです。
逆に言えば、圧倒的な成果を出したとしても、平凡な成果を出した人との差は生まれません。
まとめ
この記事をまとめると、
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- 地方公務員の平均年収は、約623万円(42歳)
- 20代・地方公務員の平均年収は、約415万円
- 地方公務員の退職金は、平均で約2,200円
- 地方公務員の生涯賃金は、平均で約2億4,300円
- 転職1年目の年収は、約393万円
- 転職3年目の年収は、約434万円
- 地方公務員7年後の退職金は、約78万円
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となりました。
僕の考えを少しだけ意見すると、おおむね満足の生活が送れるだけの給料はもらえます。
もしこの記事を読んで、地方公務員への転職を検討したい!と思った人は、>>参考:【初学者向け】社会人が地方公務員へ転職する方法【概要版】もあわせてどうぞ。
今日はこのあたりで失礼いたします。